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出産が近づくと、どうしても不安になる
出産が近づくと、「痛みが怖い」「本当に乗り越えられるのかな…」
そんな不安が、荒波のように押し寄せる瞬間ってありますよね。
私も妊娠後期になるにつれて、
もうすぐ会える喜びよりも、出産に対する漠然とした恐怖がどんどん膨らんでいきました。
ちなみに私は、ソフロロジー法に少し興味があったこともあり、自然分娩を選びました。
「大昔から人類が経験してきた”出産の痛み”が、一体どんなものなのか、私も体験してみたかったから」というかなり楽観的な理由でした。
でも、出産が近づくにつれて、
やっぱり不安や恐怖は日ごとにどんどん大きくなっていって…
そんなときに出会ったのが、
“イメージトレーニング”と呼ばれる方法でした。
私が実践した“出産イメトレ”の中身=反復練習
私が実践していたイメトレは、
ただ頭の中で出産シーンを想像する…というものではなく、
「陣痛が来た瞬間にどう反応できるか」を身体と心に染み込ませるような”反復練習”でした。
産休に入ったタイミングから、
毎朝1回、本を開いて、はんなりママの動画を見て、呼吸とポーズを実践する。
そんなルーティンを、1日のはじまりに取り入れていました。
私はそんなふうに、ふいに不安になるたび、
「とりあえず本を読む!」「とりあえず呼吸とポーズの練習をする!」と、自分の気持ちを立て直して過ごしていました。
繰り返し本を読んで、毎日意識に刷り込んでいたのは、たとえばこんな考え方です:
- 陣痛で痛むのは全身の「ごく一部分(子宮)」だけ
- 痛みの種類としては、生理痛と同じ属性にある
- 赤ちゃんを産む感覚は、便を出す感覚に似ている
- 深くゆっくりと呼吸することで、赤ちゃんに酸素を届けられる
- 赤ちゃんはママ以上に、陣痛のたびに全身で耐えがたい痛みを感じている
本のおかげで、出産の痛みの部分がかなりしっかり想像できるようになって、不安が減ったのもありがたかったです。今までは「鼻からスイカが出てくるような痛み」という表現で、とにかく想像だにしない恐ろしい痛みなのだと脅されるばかりでしたから。
これらの言葉を、
毎日深く呼吸しながら、声に出しながら、思い返しながら。
身体と意識に染み込ませるように繰り返し続けました。
「本陣痛の痛みが来たとき、反射的に思い出せるように!」
その準備こそが、私のイメージトレーニングでした。
赤ちゃんを産む感覚…本当に便を出す時の感覚に似ていて、びっくりしました!痛みは比じゃないですが。
イメトレが与えてくれたもの
実際のお産当日は、それはもう、もちろん痛くて、まともに何も考えられないくらいでした。
でも、産休中に毎日繰り返していた「呼吸」と「言葉」、
そして“赤ちゃんと一緒なら乗り越えられる”という強い気持ちが、
私の中に沁みついて、しっかり残っていてくれたんです。
陣痛中、痛い時に発した言葉は「がんばろうね!大丈夫だよ!」だったし、
赤ちゃんが生まれた瞬間、自然と口から出た第一声は「がんばったね!ありがとう!」でした。
▼当日、子宮口8cmで妹に送っていたLINEより。

もちろんすごく痛いけど、「痛くないよ」「大丈夫だよ」って赤ちゃんに声をかけ続けることで、母性が働き、自分でも信じられないぐらい、すごく冷静になれたんです。
あの瞬間があったからこそ、
今子育てや生活がうまくいかないときでも、
「でも私たちなら大丈夫。だってあの時一緒にがんばれたんだから」と思える。
心の底から自然と湧き出る自信につながり、
この経験は、間違いなく今の私の人生の支えになっています。
だからこそ、
この方法がすべてのママに合うとは限らないけれど、
もし同じような不安を抱えている人がいたら、
ぜひ一度試してみてほしいなと思っています。
不安をやわらげ、自信をくれた本と動画
まず、私が妊娠後期にさしかかり毎日繰り返し読んでいたのは、
**田邉良平さんの著書『ママ、もうすぐあえるね』**という本でした。
ソフロロジー式分娩法という考え方に基づいた内容で、
呼吸・リラックス・赤ちゃんとの絆を大切にする視点を優しく教えてくれます。
妊婦の気持ちに寄り添いながら展開していくストーリーや視点がわかりやすくて、心にすっと入ってきました。
赤ちゃんとの絆…、妊娠中はなんとなく感じていたけど、
この本のおかげで「明確に」赤ちゃんと繋がれた気がしました。
私がこの本の中で特に印象に残ったのは、”母体より赤ちゃんのほうが痛みに耐えてがんばっている”という事実。
それを知ったことで、「赤ちゃんの痛みに比べれば、私はまだまだ頑張れる」と思えて、
陣痛の最中にものすごく冷静になれたし、強い気持ちが湧き出てきました。
そして呼吸法は、YouTubeの**「はんなりママ」**の動画に本当に助けられました!
朝でも昼でも、ふと不安になったときに繰り返し観て、
実際に”陣痛ポーズ”をとる。
そうやって身体に覚えこませる時間をたくさん積み重ねました。
練習して身体に覚えこませないと、本陣痛が来た時とっさに陣痛ポーズが取れないそうです。
📘本はこちら▼
🎥You Tubeはこちら▼
『【お産の痛みを軽くする】リラックスポーズ』(はんなりママ)
https://youtu.be/H9C7NGqQD4A
出産を控えているあなたへ
出産は、人それぞれ本当に違うものだと思います。
そして妊娠中の思いも、不安の大きさも、人それぞれ違うもの。
私も出産に至るまでの間に、いろいろなことがありました。何度涙を流したかわからないぐらい、悲しいこともありました。私の場合は、手放しで嬉しいと思う時間よりも、マイナスな気持ちになることの方が多かったかもしれません。
そんな中で、私はたまたま、出会ったこの本と呼吸と陣痛ポーズの練習に支えられて、
「出産、本当に楽しかった」と心から思える経験をすることができました。
でも、これが正解というわけでは決してなくて、
すべての人に当てはまるものでもないと思っています。
それでも、もし今、不安な気持ちを抱えているなら。
こんなふうに心と体を整える方法もあるんだ、という小さなヒントになればうれしいです。
あなたと赤ちゃんにとって、
安心できるお産の日が訪れますように。
特に産休中は、時間があるからこそ、不安が押し寄せてくるタイミングが多くて…油断するとすぐ検索魔になっていました。